健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

Q&A

耳の中におできが…

こんにちは。
現在6月で6歳になるラブラドール(オス)と母と暮らしています。
年明けから犬の耳におできができています。
本人は痒がりもせず気にしている様子がありません。
病院で診てもらって、菌の類は出ていないそうです。
少し皮膚が弱い子で、前は腿の内側などに赤みがあったり指の間に菌が出たりしていましたが、今はそういうものはありません。
おできが出来始めたのが、私がストレスでいっぱいになって充分にかまってやれなかった時期と重なっているのがどうしても気になります。
おできは最初耳の内側のへりに出来ていたのが消えたかと思うと今度は耳の付け根近くの外側に出ています。
私はときどき痒みの無い原因が分からない湿疹が出ます。
やはり犬もストレスでそういうことがあるのでしょうか。
教えてください。

●中年齢から高齢のおできには注意を!
6歳になるラブラドールの耳におできができたのですね。
痒がりもせず、気にもしている様子がない方が、あぶないかもしれません。
細菌が原因であったり、真菌や外部寄生虫が原因であったりすれば、痒みや赤み、フケや脱毛といったものが目立ってくる事が多いものです。
しかし、それらの症状がなく、おできができたり消えたりするような時、あるいはおできが徐々に大きくなっているような時には、腫瘍という可能性も考慮していかなければいけません。

●ストレスが原因とは言い切れない
 飼主の方が充分にかまってくれないと、愛犬は寂しく感じたり、退屈と感じたりして、それがストレスとなってしまう事はあります。また、愛犬は飼主の気持ちに敏感なもので、飼主の方に元気がなければ、一緒に元気がなくなったりすることがありますね。
でも、ストレスがかかっただけで、皆病気になるわけではありません。
多くの場合、ストレスがかかった時に食欲が低下したり、抵抗力が落ちたりして、元々不調だった所が目立ってくるものです。胃腸が弱い子であれば、下痢がでてきたりもしますし、皮膚が弱い子であれば、なんらかの皮膚疾患を起こすことがあります。
 
●健康診断を含めた、おできの詳しい検査を
 犬は6歳ともなれば、少なくとも年に1回は全身の健康状態をチェックしていくことが推奨されています。
 6月に6歳を迎える愛犬のために、人間ドックならぬ犬ドックを受ける事を考えてあげてみてください。この時に、おできがまだあるようであれば、おできについての詳しい検査を受けてみられるのも一つです。