ウチのチンチラシルバー（♂2歳）は、毎朝4時半から5時頃になると、私を起こすた
めにカーテンの前で鳴き始め、それで起きないと、わざとカーテンに上るんです。私がベッドから起き上がるまでやります。ご飯はおいてあるので、単に起きて欲しいというだけなのかなと思うのですが、毎朝やっている為、カーテンレールを支えているネジが緩み、カーテンレールごと落っこちてしまったんです。。ネジが留めてあった部分はもうスカスカで、別の場所に付けなくちゃいけないのですが、また同じ事になると、壁が穴だらけになってしまうので、やめさせるいい方法はないでしょうか？
猫は社会性があり、人間と十分に暮らしていける能力を持っていますが、犬のように群れを作る、群れのリーダーの指示に従うといった動物ではありません。このため、猫と暮らしていく場合、猫の本能や性質を考えて、どこかで妥協あるいは折り合いをつけていくことが必要となってきます。
ご質問者の方にとって、愛猫がカーテンに上ることが最も重要な問題点のようです
ね。
猫のとる行動が問題となっている場合、「何故、愛猫はその行動をとるのか？」を考えていく必要があります。そして、その理由の中で飼い主の方が譲れない部分、譲れる部分をみつけ、改善していくようにされると良いでしょう。
愛猫の行動の理由は、もう明白で『自分が起きたら、飼い主の方にも起きて一緒に遊んでほしい』からですね。そして、猫は高いところに上ることが好きな動物であり、かつカーテンに上れば、飼い主の方は目をほぼ必ず覚ますようなので、『これは飼い主を起こすには良い方法だ！！』と愛猫は学んでしまったことがカーテンへ上ることを続けているようでもあります。
愛猫のこの行動を改善していく上で、幾つかの方法が考えられます。
1.猫が起きる時間を遅くする
2歳であれば、まだ遊ぶことが好きで活発に遊ぶのではないでしょうか？
猫は昼間よく眠っていて、夜間に活動的になるものです。昼間に遊んで、あまり昼寝をさせないというのも一つですが、仕事や学業の都合上、これは難しい場合があります。このため、飼い主の方が眠る前のひと時に、おもちゃで20～30分ほど遊んであげてみては如何でしょうか。
おもちゃを追いかけさせたり、ジャンプさせたりして、スキンシップをかねて運動をさせると、朝方の起きて・遊んで攻撃はなくなるかもしれませんよ。
2．カーテンではなく、別のもので窓の目隠しを
猫は高いところが好きなものです。『山があるから、上る』ように、カーテンがあれば、そこを上ってみたくなるものかもしれません。
いっそのこと、カーテンというものがなくなれば、もう上ることもない、とお考えになってカーテンを除去し、ブラインドやロールスクリーン、あるいは窓にフィルムを張ってみるというもの一つです。
どうしても、カーテンが良い、というのであれば、愛猫がカーテンに上ったら愛猫が驚くような音を立てるようにしてみたり、水が顔にかかるようにしてみたり、カーテンに上ると嫌なことが起きるようにしてみられるのも良いでしょう。
ただし、くれぐれも愛猫が怪我をしないように注意しましょう。また神経質な子で
は、トラウマとなってしまうことがあるため、あまりお勧めできません。
3．猫用の3次元スペースを用意して、そこで遊ぶ習慣をつける
カーテンから少し離れたところに、猫がもっと上りやすいスペース、あるいは猫にとっての遊び場を用意しカーテンから気をそらせるというのも一つです。隠れ場所付やレース付のキャットタワーなどを試してみられては如何でしょうか？
ただ、カーテンに猫が上ると嫌だから飼い主の方が起きてしまうけど、遊び場なら起きない、ということになると、再度愛猫はカーテンに上るようになってしまう可能性があります。このため、これだけで対処することは難しいので、１や２と併用して見られると良いでしょう。
※ もう1匹猫を飼って、2匹で遊ばせるのも一つですが、二匹の相性の問題やコストの問題もでてきます。また、明け方に2匹が追いかけっこをしてしまい、かえって安眠妨害となってしまうことも時にあります。ただ、二匹で遊んでくれると、一人ぼっちで留守番をさせている、という負い目が少なくなることもありますので、一度ご考慮されてみても良いかもしれません。