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Q&A

乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきました

5ヶ月のM.ダックスですが、上の犬歯2本が乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきました。このまま、ほっといても自然に抜けるのですか?教えて下さい・・・

 通常乳歯は、永久歯が萌出してくることで乳歯の根元が圧迫され、細くなっていくことで自然に抜け落ちていくものですが、乳歯の生えた位置がおかしかったりすると永久歯によって圧迫されることがあまりなく、そのまま残ってしまうことがあります。このような状態を乳歯遺残といい、小型犬種に特によくみられます。

 これは放っておくと、永久歯が正常ではない位置に生えてしまったり、永久歯と乳歯の間に歯垢がたまりやすくなったりして、将来的な歯肉炎や歯周病の悪化要因となってしまうことがあります。

 この遺残した乳歯は自然に放っておいて抜ける場合もありますが、抜けない場合もあります。永久歯が生え始めて2~3週間経っても抜けないようであれば、できれば動物病院で一度診察をお受けになり、乳歯を抜くべきか、様子をもう少し見るべきかを診断していただくと良いでしょう。

 また、小型犬種は歯周疾患を起こしやすいものです。今のうちに歯のお手入れを行うようになさることをお勧め致します。

~歯磨きの方法~
ドクターズアドバイスに写真入で載っています。参考になさってください。
1.愛犬に口の周りになれてもらうことから始めます。機嫌の良いときや少し眠そうな時に口の周りをそっと撫で、これに慣れてくれば円を描くように優しく撫で、さらに唇をめくり上げてみましょう。短時間から始め、できたら褒めてあげるようにします。

2. 1のステップが終われば、指や歯ブラシを口に入れることに慣れさせます。少しずつ徐々に慣れさせていくために、まずは口を閉じた状態で唇をめくり上げ、前歯(切歯や犬歯)だけを磨きます。塗らしたガーゼを指に巻き、それで前歯の表面を軽く撫でるようにします。もしくは、それぞれの口の大きさにあった動物用歯ブラシで軽く撫でるようにしましょう。

☆1や2のステップを行った後は必ず一緒に遊んだり、褒めたりして、愛犬が嬉しいことと結びつけるようにしましょう。
☆歯ブラシを使う場合はペンを持つように歯ブラシを持ちます。そして、歯に歯ブラシを押し付けるのではなく、歯ブラシの毛先が歯の表面を撫でるようにして動かしていきます。

3.2のステップを数日続け、これに慣れてきたら今度は更に唇をめくり、奥の歯(臼歯)も前歯と一緒に磨くようにします。歯と歯茎の境の部分をよく磨くようにしましょう。歯ブラシを使う場合には、歯の表面と歯ブラシが45度の角度を保つようにし、左右に細かく歯ブラシを動かすと良いでしょう。
  
 歯ブラシの毛先が曲がったりしない程度の強さでそっと磨くようにします。休みながらでも何回かに分けてでも良いので、全ての歯の表面をブラッシングするようにします。

☆歯ブラシの基本は歯の表面についたプラークを取り除くことです。慣れてきたら一本一本の歯をしっかりと磨くよう心がけてください。

4.3のステップに愛犬がなれたら、口を大きくあけて歯の裏側を磨くようにしてみましょう。

 歯磨きは一日一回でも、難しいなら2~3日に一回でも、とにかく定期的に行い、日々のお手入れの一つと習慣付けて行くようにしましょう。

 歯磨き粉を使う場合は必ず動物専用のものを使用します。今は各種歯磨き粉がでていますので、愛犬にあったもの、愛犬が好む味や匂いのあるものをお探しになられると良いですね。

人間用の歯磨き粉は飲み込むのではなく、うがいをして、吐き出すことを前提としています(=食用ではありません)。犬にうがいをさせることは難しいので、人間用の歯磨き粉は絶対に使わないようにしてください。