健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

夏の健康管理

暑い夏がやってきました。
これまで長く犬や猫たちと暮らしている方、そして新しく子犬・子猫を迎えられた飼い主のみなさんも、ちょっとした気配りで犬や猫たちにも健康で快適な毎日を。

フードの保管、食べ残しには注意しましょう

 これからの時期は湿気も多くなり、徐々に暑さも増していきます。缶詰なら、一度開封したものはその都度使い切る、また、ドライフードも湿気の多い場所や、高温になる所に置いたままにしないように気をつけて、口に入れる食べ物の保管・管理には十分気をつけてください。
 食べ残しはこまめに掃除して食器も清潔に保ちましょう。そして、新鮮な水はいつでも飲めるように、水専用の食器も用意しておきましょう。

飼育環境も清潔&快適に

 梅雨のジメジメした時期は、天気の良い日を選んで犬小屋やその周辺の清掃、犬小屋内に敷いているマットなどの洗濯や虫干しをしましょう。また、普段使っている食器もこまめに洗い、首輪、リードなども清潔にしておいてあげましょう。
 犬や猫と暮らしていくには、抜け毛やにおい、排泄物の後始末を避けることはできません。「犬や猫がいるからしかたがないわ」なんて思ってはいけませんよ。清潔で快適な環境作りを工夫してください。

毎日のブラッシングで被毛の手入れを

 犬種や猫種によっても若干の差はありますが、春から夏にかけては換え毛の時期でもあり、よく毛が抜けます。抜け毛の対策としては、ブラッシングと掃除、これしかありませんね。
 毎日場所を決めてブラッシングしてあげましょう。ブラッシングは被毛の汚れを取り除いたり、毛並みを整えたりするだけでなく、皮膚へのマッサージにもなり、血行をよくし新陳代謝を促す効果もあります。
 ブラッシング時には、毛や皮膚の様子をみてあげましょう。耳の中、首の回り、尻尾の付け根、お腹など体全部をくまなくみてあげて、毛が抜けていないか、外部寄生虫(ノミやダニなど)が皮膚についていないか、刺されていないかなど要チェック!

何か気になることがあれば、かかりつけの動物病院で相談しましょう

 「昨日から食欲が無くて」「おなかがとても痛いんです」「少し熱があるみたいで・・」など、私たちは体の調子が悪い時、身近な人に伝えたりお医者さんで診てもらったりすることができます。でも、いくら具合が悪くても、犬や猫は言葉で伝えることができません。それを見て伝えてあげられるのは、飼い主のあなただけです。
 体や皮膚、毛に変なところはないか、食欲は落ちていないか、吐いたりしていないか、便の様子はなど、もし何か気になることがあれば、かかりつけの動物病院で相談しましょう。
 犬も猫も自分では何もできません。できるだけ早い時期に異常を発見し、適切な処置を受けさせることが飼い主の役割です。

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