健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

涙の不思議

もし、「涙」が少なくなったら…結膜や角膜にいろいろな障害が出てきます。

乾性角結膜炎

涙液の分泌不全のため二次的に結膜や角膜に病変を生じたものはドライアイとよばれています。

 原因としては、外分泌腺の自己免疫疾患、結膜の傷跡による二次的な涙液の減少、まばたき回数の減少等が考えられます。

 結膜や角膜の炎症がひどくなると乾性角結膜炎とよばれます。

「涙」の量は動物病院での簡単な検査(シルマー涙液試験、フェルノールレッド綿糸法)で測ることができます。
  シルマー涙液試験
ワンちゃんまたはネコちゃんの下まぶたと角膜の間に5mm幅の涙液量測定試験紙の先端部約5mmを挿入し、60秒後に濡れた部分の長さを測定します。
フェノールレッド綿糸法
ワンちゃんまたはネコちゃんの下まぶたと角膜の間にフェノールレッドで染色した錦糸をかけ、15秒後に赤く染色した部位の長さを測定します。
 
シルマー涙液試験

「涙」は目の病気をはかるパロメーターです。ワンちゃん、ネコちゃんの「涙」をよく観察してみましょう。そして、目の病気を早く見つけてあげてください。

目の正面図と断面図
目とカメラ
もし、カメラが故障したら、花のきれいな写真はできません。同じように、目に障害が起きたら、花を正しく認識することができません。
目のチェックポイント
涙で目のまわりの毛がぬれていませんか?
目が乾いていませんか?
目を細くしてまぶしそうにしていませんか?
まぶたが軽く震えていませんか?
まぶたがはれていませんか?
目やにがたくさん出ていませんか?
白目が赤くなっていませんか?
黒目が白くなっていませんか?
まつげに異常はないですか?
1つでも、チェックがついたら、すぐに動物病院へ・・・獣医さんに診てもらいましょう!
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