健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

犬・猫の薬の飲ませ方/目薬のさし方

犬フィラリア症の予防や、病気・ケガの治療のため、獣医師の指示で薬を飲ませたり、目薬をさしたりすることがあります。そんな時のために、ロの中に手を入れても嫌がったりしないよう、好みの食べ物を使って、薬を飲ませるような方法で与えるなどして、子犬・子猫の時から練習し馴れさせておきましょう。

錠剤の飲ませ方

犬
1
上顎を保定し、少し上に持ち上げるようにして、口を開きます。
犬の薬の飲ませ方/錠剤
2
口の中の、なるべく奥の方へ錠剤を入れます。
3
口を閉じさせて鼻先を上に向け、喉をさするようにします。
猫
1
片方の手で頭を保定し、もう片方の指先でロを開きます。
猫の薬の飲ませ方/錠剤
2
錠剤を口の中の、なるべく奥のまん中へ入れます。
3
口を閉じさせて鼻先を上に向け、喉をさするようにします。

錠剤の飲ませ方 投薬器を使った場合(※投薬器の使い方は、動物病院でよく聞いて下さい。)

犬
1
片方の手で上顎を保定し、少し上に持ち上げるようして、□を開きます。
犬の薬の飲ませ方/錠剤/投薬器を使った場合
2
上顎を保定したまま、もう片方の手で投薬器を口の中に差し込み、錠剤を入れます。
3
口を閉じさせて鼻先を上に向け、喉をさするようにします。
猫
1
片方の手で頭を保定し、もう片方の指先でロを開きます。
猫の薬の飲ませ方/錠剤/投薬器を使った場合
2
投薬器を使う場合は、片手で頭を保定したまま口の前方から投薬器を差し込みます。
3
口を閉じさせて鼻先を上に向け、喉をさするようにします。

粉剤の飲ませ方

犬
1
口を閉じさせてほっぺたを外側に引っ張ります。
犬の薬の飲ませ方/粉剤
2
□の中の、歯とほっぺたの間に粉剤を入れます。
3
ほっぺたを外側からもんで粉剤を唾液と混ぜ合わせます。
猫
1
ほっぺたを外側にひっぱり、口の中を少し広げるようにします。
猫の薬の飲ませ方/粉剤
2
口の中の、歯とほっぺたの間に粉剤を入れます。
3
ほっぺたを外側からもんで粉剤を唾液と混ぜ合わせます。

液剤の飲ませ方 スポイトを使った場合

犬
1
片方の手で鼻先を少し持ち上げるようにし、固定します。
犬の薬の飲ませ方/液剤
2
もう片方の手にスポイトを持ち、犬歯の後ろに差し込んで液剤をゆっくり流し入れます。
3
少し鼻先を持ち上げたままにしておきます。
猫
1
頭を保定し、顔を少し上にあげるようにします。
猫の薬の飲ませ方/液剤
2
スポイトを犬歯の後ろに差し込んで液剤をゆっくり流し入れます。
3
頭を保定したまま、少し鼻先を持ち上げるようにしておきます。

目薬のさし方

犬
1
片方の手で鼻先を固定し、点眼器が視界に入らないよう頭の後ろから持っていきます。
犬の目薬のさし方
2
もう片方の手で目の上のまぶたを広げるようにします。
3
点眼器の先が目に触れないように気をつけて点眼します。
猫
1
頭を少しあげるように保定し、まぶたを上に引くようにすると目が開きます。
猫の目薬のさし方
2
点眼器の先が目に触れないように気をつけ、なるべく目の上部分に点眼します。
3
あふれた目薬は目を閉じさせて、ふきとります。