健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

笑顔・元気・優しさを育む動物との“ふれあい”

笑顔・元気・優しさを育む動物との“ふれあい”人と動物をハッピーの輪でつなぐ、CAPP活動をご紹介 ※CAPP=人と動物のふれあい活動(Companion Animal Partnership Program)

PEPPYスタッフが直撃!CAPP活動レポート 参加している犬はどんな様子?ふれあったみなさんの反応は?そんな、気になるところを取材してきました。

取材にご協力いただいた皆さん

今回は、静岡県沼津市にある「社会福祉法人 春風会・特別養護老人ホームあしたかホーム」でのチーム・サークルノアさんの活動の様子を取材しました。

事前ミーティング&健康チェック

みんなヤル気満々で、トイレを済ませてから集合。獣医師さんが参加する動物の健康をチェック。体調が悪い時はお休みになることも。

活動スタート 部屋中が明るい雰囲気に!

まずは、自己紹介から。その後、高齢者のみなさんがふれあえるよう、順番にまわって行きます。

いろんな場所でふれあいタイム

高齢者さんと動物の様子を見ながら、膝の上に乗ってなでてもらったり、抱きしめてもらったり。時には個室のベッドの上でふれあうことも。

終了! 休憩

「おつかれさま」のオヤツやお水をあげます。

ミーティング

愛犬の様子や高齢者さんの様子など、報告し合います。これが今後の活動をより良くするポイントに。活動が終わり、ホッとした様子の愛犬も。

レポートを終えて

参加された皆さんのイキイキした笑顔が印象的でした!
高齢者さんに安心してもらえるようにゆっくりと近づいたり、「犬は好きですか?」と問いかけたりと『思いやりのある行動』をボランティア(飼い主)さん達がされているのを見て、普段の愛犬との生活でもこういった姿勢を大切にすれば、もっと幸せになれそう!と感じました。

参加されている飼い主さんにインタビュー 自然に笑顔になれるCAPP活動が私の元気の源です!

【サークルノア(静岡県)】 チームリーダー
横山 緑さん & ジル(アフガンハウンド/9才)

黒くて大きいので、距離の取り方に気を配り、お話しながらゆっくり近づきます。

私は1994年に初めてこの活動に参加しました。自宅で犬と猫を飼っていたので、何か役に立てるのであれば、と思って。それから19年間、私のパートナーである動物達の世代交代もありました。それでも活動の中で出会った高齢者さんやチームメンバー、そして動物達の笑顔が忘れられなくて、辞めることは考えたことがありません。この活動のために週末の予定を調整するほど、大好きなんです。

ジルの気質が向いていて
本当に嬉しかったです

こういう活動って人懐っこい犬でないとダメなように思われがちですが、そうでもないんですよ。ジルは愛想はあまりありませんが、その性格のおかげで彼女自身が活動にのめりこみ過ぎず、ストレスにならないメリットも。他にも、日本犬は激しく吠えたり難しいこともあるのですが、本日参加していた柴犬はとっても大人しい。だから犬種によって参加できない、ということもありません。

愛犬を連れてのボランティア、と聞くと敷居が高そうにも感じますが、健康管理がきちんとできていて、人間のことが好きで、飼い主さんと意思疎通が取れる子なら素質はありますよ。

みんなが笑顔でいられるチームを目指して

高齢者さんや施設のスタッフさんの笑顔はやりがいになるし、本当に嬉しい。スタッフさんによると、活動中のお写真を高齢者さんのご家族に見せると、その楽しそうな表情や行動にビックリされるそうです。それほどに動物が人間に元気を与えるんだと、私自身も驚きました。

そして、活動が終わるとチームメンバーも動物達も、達成感でキラキラしてるんです。これからもそんなチームでいられるよう、気配りを忘れず、安全で楽しい活動を続けていきたいです。


中西大介さん & うさ (MIX/3才)

メイブリーズ(兵庫県)参加

獣医師の私でも、動物達の力にいつも感動します。

私は獣医師なので、普段から多くの動物に接していますが、この活動に参加して、「動物にはこんなにもすごいチカラがあるのか!」とあらためて驚いています。普段はあまり手を動かさない高齢者さんでも、「うさちゃんが取りに行くから投げてくれませんか?」とお願いすると、ボールを投げてくれるんですよ! 本当にびっくりします。うさちゃんも「取って来い」を褒めてもらえるのが嬉しくって喜んでくれています。


川名理絵さん & ニコ (ヨークシャー/8才)

サークルノア(静岡県)参加

チームのみんなのおかげで愛犬が活動を大好きに!

もともと私がCAPP活動に興味があり、ぜひ参加したいと、申し込みました。でもニコは想像以上に緊張してしまい、知人などからは「やめた方がいい」という声も。何度か諦めかけましたが、チームメンバーさん達がいつもフォローしてくださって、気が付いたらニコ自身が活動を大好きになりました。ニコに触れた高齢者さん達が「良い子だね」「可愛いね」とたくさんほめてくれたことが陽性強化と同じ効果になり、ニコを成長させてくれたんだと思います。


与茂田千鶴子さん & ゆめ (MIX/12才)

メイブリーズ(兵庫県)参加

20年も活動を続けているので
覚えていてくださる方がいると嬉しいです。


猪又実香子さん & ぷうあ (ダンディディンモント/8才)

メイブリーズ(兵庫県)参加

障害者施設でも活動。
子どものように楽しんでおられる姿がうれしい!


市村睦美さん & エビス (トイプードル/3才)

メイブリーズ(兵庫県)参加

みなさんに「可愛い」と言われてエビスも嬉しそう。
何より、自分が楽しい!


本庄香織さん & ルナ (キャバリア/5才)

メイブリーズ(兵庫県)参加

人を笑顔にする仕事がしたい、
そう思っていたらこの活動に出会いました。