Q どれくらいの頻度ですればいいの?
A 毎日歯みがきする気持ちでいてください。犬も人と同じで、2、3日に一度だと習慣になりません。1日で全部の歯をみがかなくてもOKなので、短時間でもできるだけ毎日の習慣にしてください。
Q 老犬や乳歯の子犬もみがいたほうがいい?
A 高齢の子はもちろん、口臭が気になったり嫌がったりする子は、事前に動物病院でチェックしてもらいましょう。子犬は、永久歯に生え変わる生後半年までは無理をしない程度で。子犬の時期に口を触る練習をしておくことをおすすめします。
Q デンタルグッズをあげるだけではダメ?
A デンタルグッズだけでは全ての歯を健康に保つのは難しいので、歯みがきもしながら併用しましょう。デンタルグッズを噛むことで、ストレス発散、破壊行動の予防にもなります。
Q 汚れやすい歯はあるの?
A 上下の犬歯、上顎の第四前臼歯、下顎の第一後臼歯とそれより奥の歯が特に汚れやすいので、ていねいにみがきましょう。歯と歯ぐきの間をやさしくみがくことを心がけましょう。
歯みがき前に散歩やおやつで遊ぶなどして、しっかり発散させ、落ち着いてから歯みがきしましょう。噛みそうになったときは「あっ」と言ってすぐに取り上げて、噛み癖をつけないようにして。
歯をきれいにしようと無理に押さえつけたりせず、嫌がったらストップ。深追いせずに、明日みがくなど気長に慣れさせるのがコツ。
歯みがきをすることで愛犬とよりよい関係を作りながら、楽しく触れ合う時間にしてくださいね。口の中を見る習慣をつけることで、病気の早期発見、予防にもなります。時間をかけて少しずつ慣らしていきましょう。
お話・監修/村田香織先生
もみの木動物病院(神戸市)・獣医師。同病院のしつけ教室でパピークラス、問題行動を持つ犬猫のカウンセリングも担当。おうちでは犬3匹、猫4匹に愛される素敵な飼い主さん。著書に『こころのワクチン~子犬に教える、人としあわせにク暮らす方法~』など。