健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

無理なくはじめられる 歯みがき好きになる方法

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無理なくはじめられる 歯みがき好きになる方法

ステップ1おやつを使って、口を触ろう!≪ハンドコング≫で口を触る練習をしよう!

ステップ2 歯ブラシを好きにさせよう!

教えて!村田先生

知っておきたい歯みがきのギモン

Q どれくらいの頻度ですればいいの?

A 毎日歯みがきする気持ちでいてください。犬も人と同じで、2、3日に一度だと習慣になりません。1日で全部の歯をみがかなくてもOKなので、短時間でもできるだけ毎日の習慣にしてください。

Q 老犬や乳歯の子犬もみがいたほうがいい?

A 高齢の子はもちろん、口臭が気になったり嫌がったりする子は、事前に動物病院でチェックしてもらいましょう。子犬は、永久歯に生え変わる生後半年までは無理をしない程度で。子犬の時期に口を触る練習をしておくことをおすすめします。

Q デンタルグッズをあげるだけではダメ?

デンタルグッズ

A デンタルグッズだけでは全ての歯を健康に保つのは難しいので、歯みがきもしながら併用しましょう。デンタルグッズを噛むことで、ストレス発散、破壊行動の予防にもなります。

Q 汚れやすい歯はあるの?

歯石、歯垢のつきやすい歯

A 上下の犬歯、上顎の第四前臼歯、下顎の第一後臼歯とそれより奥の歯が特に汚れやすいので、ていねいにみがきましょう。歯と歯ぐきの間をやさしくみがくことを心がけましょう。

こんなときはどうしたらいいの?

歯ブラシで遊ぶ!

歯ブラシで遊ぶ!

歯みがき前に散歩やおやつで遊ぶなどして、しっかり発散させ、落ち着いてから歯みがきしましょう。噛みそうになったときは「あっ」と言ってすぐに取り上げて、噛み癖をつけないようにして。

嫌がったらストップ!

嫌がったらストップ!

歯をきれいにしようと無理に押さえつけたりせず、嫌がったらストップ。深追いせずに、明日みがくなど気長に慣れさせるのがコツ。

村田先生より

歯みがきをすることで愛犬とよりよい関係を作りながら、楽しく触れ合う時間にしてくださいね。口の中を見る習慣をつけることで、病気の早期発見、予防にもなります。時間をかけて少しずつ慣らしていきましょう。

著書『こころのワクチン~子犬に教える、人としあわせにク暮らす方法~』

お話・監修/村田香織先生

もみの木動物病院(神戸市)・獣医師。同病院のしつけ教室でパピークラス、問題行動を持つ犬猫のカウンセリングも担当。おうちでは犬3匹、猫4匹に愛される素敵な飼い主さん。著書に『こころのワクチン~子犬に教える、人としあわせにク暮らす方法~』など。