健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

うちの子ともっと仲良くなれる 愛情マッサージ

うちの子ともっと仲良くなれる 愛情マッサージ

牧田 明美先生

ペピイスタッフ松井&ランディ

今回教えてもらったのは

ペットウェルネス 牧田 明美先生
“ペットマッサージ”について海外で学び、インストラクターの資格を取得。現在はペピイ動物看護専門学校の講師も務める。
「マッサージを通して、1人でも多くの飼い主さんと愛犬が幸せになることを願っています」

マッサージに初挑戦!

ペピイスタッフ松井&ランディ
(MIX・11歳・男の子)

マッサージは、”飼い主さんだからこそ”してあげられる、愛犬への愛情表現です。

飼い主さんの“手”でやってあげられる健康管理として、マッサージはとても良い方法。 ボディチェックなどを通して、大切な愛犬のことをもっと知ることができます。

ケガや病気の早期発見・予防に

「右足を触れられたくないみたい」「シッポにしこりがあるかも?」など見た目だけでは分からないことに気づけます。また病院で愛犬の状態を細かく伝えることにも役立ちます。

加齢による姿勢や目線の変化が本来の姿に

固くなった筋肉を揉みほぐしてあげることで、下がっていた首が楽になり、肩まわりの動きがよくなります。今まで凝り固まって歩き辛かった子が歩きやすくなることも。

他にも・・・

体を触れられることに慣れれば、動物病院でも安心。またマッサージで緊張をほぐしてあげることも。
高齢の子は、運動・お散歩前にマッサージしてあげることで軽快に歩け、事故やケガを防げます。

マッサージがうまくいくコツ

始める前に・・・

アクセサリーや時計をはずす
テレビを消す
多頭飼いの場合は他の子がいない部屋に移動する
時間に余裕があるときにやる

飼い主さんの“そわそわ”は愛犬にも伝わります。気が散るものはできるだけなくしてくださいね。

コツ1 まずは飼い主さんがリラックス

愛犬の体に手のひらを当てながら、深呼吸して心を落ち着けます。

コツ2 愛犬の好む力加減を見つけてあげましょう

いつも愛犬を撫でるときの力加減をベースに、ちょっと強くしたり、弱くしたり調節してみてあげてください。

触るとハッと振り向く、逃げる
→力が強すぎるかも?
触られてもジッとしている、気持ち良さそう
→成功


※ケガや病気の疑いがある場合は、まずかかりつけの獣医師さんにマッサージをしてもよいか確認してください。

実際にやってみました!

マッサージの基本は、手でやさしく撫でること

手のひら全体でやさしく、流れるように撫でてあげてください。犬にも人間と同じくリンパがあります。
撫でることでリンパの流れをよくし、デトックス効果があると言われています。

ココに気をつけて

マッサージ中は、マッサージをしている手を愛犬の体からできるだけ離さないで。どちらかの手が常に触れているようにすることで、愛犬も安心できます。

基本のマッサージのステップBをやってみました。

基本ができたら部分マッサージにチャレンジ!



わんちゃんも大好き!耳のマッサージ

親指と人差し指で耳を軽く持ち、外方向へスライドさせます。

首・肩のこりを取るマッサージ

肩甲骨の辺りから脇の辺りまでを、親指で軽く押すようにしてあげて。
力加減は、量りではかって500gが目安。木綿豆腐がつぶれないぐらいの強さです。

ワンポイントアドバイス

触られるのが苦手!という子は手の甲で撫でて。

手のひらで「掴まれる!」と思って怖いのかも。手の甲でふれてあげると安心してくれやすくなります。あとは短時間から慣らしてあげて。

ダックスやコーギーは背中から腰のラインをチェック!

ヘルニアになりやすいと言われる胴長の子は、首元からお尻まで、背骨に沿って両親指で軽く押すようにしてあげてください。もし痛がったポイントがあれば、獣医師さんに伝えて診察を。
力加減は、首・肩のマッサージと同様です。

マッサージをやってみて・・・

一昨年ガン切除のため手術し、筋力の落ちた後ろ足をかばって、ランディの前足にはかなりの負担がかかっていたみたい。
先生に教わったように、肩から前足にかけて、また凝っている首を念入りにマッサージしてます。毎日続けていますが、ランディの首から肩にかけてが少し柔らかくなってきました!
これからも続けたいです♪  スタッフ・松井

~牧田先生より~

私がマッサージを学び始めたのは、昔飼っていた大型犬が高齢期を迎え、「最後まで何かしてあげたい」という想いから。
高齢の子はもちろん、若い子もマッサージを通して、リラクゼーションの時間を楽しんでくださいね。