健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

もしものために、一緒に始めてみましょう

避難時や避難所での生活に備えて、覚えておくと役立つことをご紹介。訓練という感じではなく、愛犬が楽しめる雰囲気を作ってあげることがポイントです。「愛犬とコミュニケーションする」という意識も大切になります。

避難するときに備えて…
「オイデ」で戻って来れる子に

まずは近い距離でリードをつけて。慣れてきたら、少しづつ離れて実践してみましょう。1 おやつを手に隠して、「オイデ」と呼んで後ずさりします。2 犬が近づいてきたら止まって、「えらいね」とごほうびをあげ、ほめてあげましょう。Point 名前ではなく「オイデ」という言葉を使うことで、「オイデ=近づくこと」と伝えられます。

避難所で安心できるために…
ケージを自分の居場所に(クレートトレーニング)

「ケージの中は良いことでいっぱい♪」と気付かせてあげましょう。1 ケージの中にフードを入れて扉を閉じます。2 愛犬が入りたがったら扉を開けます。3 愛犬が入ったら、ほめてあげましょう。Point 扉を閉めるのは慣れてきてからでOK。いっぱい遊んで休憩したい時にしてあげることがおすすめです。

こんな事もしてみましょう●いろんな部分を撫でてあげよう。●一緒に机の下に入ってみよう。●近所の人に慣れてみよう 近所の人にフードを与えてもらいましょう。 愛犬と目を合わせないようにするのがコツです。●トイレトレーニング 地面を嗅ぐなど排泄の合図がでたらトイレの場所へ。できたら褒めてあげましょう。「シーシー」と声をかけると、環境が変わっても声に合わせて排泄を覚えやすくなります。●やる気のでるほめ方 やや高めの声で笑顔でほめてあげましょう。ごほうびだけは意味がありません。

「愛犬のサイン」に気づける観察力を。

愛犬の気持ちは仕草や行動に現れます。そのサインに気づき、愛犬に無理のなく適切に対応できるよう、普段から心がけてみましょう。例えば、地面を嗅ぐなどトイレをしたがり始めたらシーツに連れてくというように。まずは、あまり難しく考えず、気軽に始めてみてください。