健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

おもちゃで気持ちのキャッチボールしませんか?

おもちゃで気持ちのキャッチボールしませんか?

お口から「出して」の練習にもなります。「ちょうだい」遊び

1.遊んでみる?動かして遊びに誘います。

2.興奮してきたら動きを止めてはい、おしまい!

point

くわえて放さない子には大好きなおやつと交換してもらおう。

もう一回遊ぼう!

1回で終わると、「ちょうだい」=取り上げられた!、と思わせてしまうので、必ず2、3回繰り返しましょう。

教えて!中塚先生

おもちゃへの執着が強すぎて片づけてもずっと探し続けます。おもちゃを破壊するので取り上げようとすると噛みついてくることも。どうしたらいいでしょう?

遊びの興奮状態が続く子なのですね。遊ばせた後はクールダウンさせてあげましょう。興奮を鎮めるように休息させます。ゆったりリラックスすることも教えてあげないとできないものなんですよ。

クールダウンのときは動き回って興奮を高めないように、リードを着けて飼い主のそばに居させます。このとき飼い主は本を読んだり、テレビを見たりして、愛犬に構わないようにします。

「一緒に遊ばないなんて、もったいない!心が通じ合う、きっかけになるんですから。」

おもちゃの与えっぱなしは危険!

「10分で壊しちゃいました」という飼い主さんがいますが、与える時間が長すぎでは?おもちゃを穴が開くほど噛んだり、噛み壊したりさせると、誤飲事故につながり危険です。おもちゃは与えるよりも、一緒に遊ぶことが大事。取ったり取られたり、投げたり持ってきたり、そんなやりとりで犬は満足するもの。おもちゃは人間と犬の絆の代名詞。遊ぶための道具であって、遊びそのものではありませんよ。

一緒に遊ぶと、問題行動がなくなる!?

一緒に楽しく遊べると、互いの気持ちがわかるようになり、「おすわり! マテ!」という命令ではなく、「ちょっと座って待っててね」と言うだけで待てるようになったりします。飼い主側も愛犬の行動が理解できるようになり、なぜ吠えているのか、散歩中になぜ引っ張るのか、理由が何となくわかります。理由がわかると解決しやすく、大きな問題に発展することもありません。


しつけ教室「ドルチェ・カーネ中塚」運営。これまで指導してきた犬は約4500頭。

指導・監修 中塚圭子先生

ペピイ動物看護学校講師、神戸市動物愛護推進員を務める。JAHA(日本動物病院福祉協会)認定ドッグトレーニングインストラクター。JKC(ジャパンケンネルクラブ)公認訓練士。
◎中塚先生の愛犬ピピンちゃんも撮影に協力してくれました。