健康・しつけ・くらし記事 獣医師さんのアドバイス

ずっと同じフードでいいのかな?~フードローテーション~

ずっと同じフードでいいのかな?~フードローテーション~

Deco 本日はフードローテーション経験者の安藤さんと西垣さん、ご興味をお持ちの原田さんに参加いただきました。安藤さんは「食べる楽しみ」のために始めたんですよね?
安藤 私達が様々な美味しい料理を楽しむのと同じように、グースだって様々な食材を味わって楽しめる方が絶対に嬉しいと思うんです。
Deco 私もそれはすごく思います。「食べる楽しみ」は生きがいにもつながる、とても大切なことですよね!
原田 私はフードをあまり切り替えたことがないのですが、変えた後に食べなくなったり、体調を崩したりしませんか?


「近頃、アレルギーの悩みをよく聞くので、グースも心配です。」(安藤さん)

Deco 1種類のフードしか食べたことのない子なら、初めは難しいかもしれません。食べてくれても、体に合うかどうかの観察はしてください。軽い軟便なら少し様子を見ても良いかと思います。
西垣 ひなは飽き症なので、食べなくなったら1週間の切り替え期間をおいて変えますよ♪
原田 そうなんですか・・・。ローテーションを始めるとしたら、頻繁にフード選びをすることになりますよね。皆さんはフード選びの基準とかあるんですか?
安藤 ある程度の価格のものを選びます。昔、安価なフードが野外の売り場で直射日光を浴びているのを見て「ごはんじゃなくて飼料だ・・・」と感じ、食べさせたくなくなったことがあるので。
西垣 私はオーガニックとか毛づやに良いとか特色の異なるフードを組み合わせていますよ。

うちの子を悩ます食物アレルギー対策にもおすすめなんです。

「みなさんがフード選びを楽しんでいる姿を見て、私も試してみたくなりました。」(原田さん)


Deco 西垣さんはアレルギーがきっかけでしたよね?
西垣 はい。涙ヤケやかゆみ、皮膚にベタつきが出てきて、訪ねた動物病院で「フードを変えて主タンパク源をローテーションする方がいい」と聞いて始めました。それまでは、年齢に合わせて変えるだけでいいんだと思っていたのでビックリしました。
Deco 食物アレルギーは特定のタンパク源や穀物が体に蓄積をされて起こることが多いので、ローテーションは予防にもなるんです。
西垣 ひなのことは本当に大切なので、悩みなく元気に過ごさせてあげたいです。他にローテーションが体のためになることってあるんですか?
Deco ずっと同じものを食べて起こる心配事として『人口添加物の蓄積』と『栄養の偏り』がありますが、それらの対策としてもローテーションは有効です。愛犬達は人間よりも体が小さいから、添加物が溜まりやすいとも言われているので、注意してほしいです。

難しく考え過ぎず、愛犬に合うフードをその子のペースで。

Deco 毎日の食事は愛犬の『将来の健康づくり』に繋がることなので、しっかり考えてあげてほしい。愛犬の様子や気持ちを想いながらフードを選ぶことは、絆づくりにもなると思います。
安藤 私はローテーションを始めて、フード選びが趣味になりました。様々な特徴のフードがあるので、毎回ワクワクして選んでます!
西垣 私も結構楽しんでます。たまに涙ヤケが再発することもありますが、このフードは合わないんだなと知ることができて、ひなのことをさらに理解できた気がします。
原田 私はフードを変えることにまだ不安があります。でも、将来エマが10歳になった時を考えると、もっとフード選びにこだわりたいと感じました。一度、食べさせたくなるフードがあるか探してみようと思います。


「愛猫にもローテーションはおすすめ。子猫の間に色んな食事に慣れさせてあげましょう。」(Deco)

Deco 愛犬は自分でごはんを決められないので、是非、そうしてほしいです。今まで、愛犬が病気になった時に食生活を反省して自分を責めてしまう飼い主さんも何名かいらっしゃいました。そうした後悔はしてほしくありません。フード選びってすぐに答えが出るものではありませんが、ゆっくり探していきましょう。
本日はありがとうございました。

座談会に参加してくれた飼い主さん&わんちゃんのメニューをご紹介。
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