ねこちゃんの多くは病院が苦手…あまり嫌がることはしたくないですが、健康のために通院は大切です。そこで、不安を減らす工夫についてキャット・フレンドリー・クリニック認定の動物病院の動物看護師さんにお話をお聞きしました。
1.病院へ連れていくために猫を安心させる方法
- 普段からキャリーに慣れて好きになってもらおう
- 通院の道中は猫を隠してあげよう
普段からキャリーに慣れて好きになってもらおう
キャリーに入りたがらず逃げちゃう子は「キャリーは苦手な場所に繋がっている」と覚えている可能性が…。普段からキャリーを部屋に置いて、まずは「キャリーに入ると楽しい!」と思う機会を増やし、キャリーを好きになってもらいましょう。
猫にキャリー好きになってもらう方法
● 猫をキャリーに入れて大好きなごほうびをあげる
猫に「キャリーに入ると嬉しいことがある♪」と覚えてもらいましょう。キャリーに入ってくれない猫は、ごほうびで誘導して練習するのも良いですね。
● 寝場所として置いておく
タオルを敷いたり、窓際に置くなどして、猫が落ち着いて過ごせる場所にしてあげましょう。
● キャリーに入った状態で楽しませてあげる
猫じゃらしなどを使って遊んであげたり、猫が安心できるフェロモンのスプレーを使うのも良いですね。
通院の道中は猫を隠してあげよう
室内猫は普段から目にしないものや、聞き覚えのない音(車のエンジン音など)を怖がるので、布で目隠しをしてあげましょう。布の空気穴が広いと外が見えてしまうのでご注意を。キャリーの中に、自宅のニオイがついたタオルを敷くと居心地が良いです。できるだけ静かな道を通ることもおすすめです。
逃走が心配なら洗濯ネットや猫専用袋に入れたり、ハンドルベストを着ても安心。
2.待合室で猫のためにできること
予想外の逃走を防ぐためにも、猫をキャリーから出すのは必ず診察室で!病院に入る前や待合室では出さないようにしましょう。
- キャリーを置く場所に気遣いを
- キャリーの置き方にも気遣いを
- 不安でたまらない猫の場合は…
キャリーを置く場所に気遣いを
猫は高い場所にいると安心します。床の消毒剤のにおいが苦手な子もいますし、くしゃみで感染する病気を避けるためにも、猫の入ったキャリーを床には置かず、椅子や机の上に置きましょう。
キャリーの置き方にも気遣いを
通院の道中と同じように、猫はちょっとした変化に敏感なため、キャリーは布で覆ったままにしてあげます。猫の様子が気になる場合は、チラッと布の隙間から見ましょう。
不安でたまらない猫の場合は…
不安で不安でたまらない猫の場合は、予約診療の利用もおすすめです。予約診療をご希望の場合は、予約診療の有無をかかりつけの動物病院にご確認ください。
3.いよいよ本番!診察時にできること
猫の性格も様々。診察室を確認したがる子なら興味のある所へいかせてあげたり、不安がってキャリーから出てこない子はムリに引っ張り出さず、猫に合わせてあげましょう。おやつが好きなら診察中にごほうびを与えて気をそらしてあげるのも良いですね。病院スタッフと相談しながら、猫の過ごしやすい方法を見つけてあげましょう。
4.まとめ
動物病院から帰ったら、がんばったね!とキャリーの中でごほうびを。おやつを食べられない子は、フードの何割かを先にあげても良いです。
隠れて安心できる居場所は猫にとって大切です。通院のストレス軽減のためにもキャリーに慣れることからはじめましょう。なにかあれば病院スタッフへご相談ください。