高齢犬との暮らし

老化現象のサインはこんなところで

●身体面
  • 顔の毛に白いものが混ざってきた
  • 皮膚にイボやシミができるようになった
  • 鼻筋の脱毛や鼻の頭の角化(=硬くなる)が
    見られるようになったなど
●行動面
  • 寝ていることが多くなった
  • 声をかけても反応が鈍くなった
  • 何事にも興味を示さなくなった

    など

※上記はあくまでもよく見られる老化現象の一例です。現象の現れには個体差があります。

「もう年だから」とそのままにしないで、何か異常が見られる場合・気になることがある場合は、すぐにかかりつけの動物病院に相談してください。また、現在何か疾患がある場合は半年に1回、異常がなくても1年に1回は定期的な健康診断も受けるようにしましょう。
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高齢期の暮らしのヒント

●食事

高齢になると消化機能が低下するため、栄養を吸収しにくくなってきます。また運動量も減ってくることから、今までどおりの食事では栄養過多になってしまう場合があります。
低カロリーで心臓などに負担のかからない低タンパク・低脂肪のものを中心に、胃の負担が少ない消化の良いものを選ぶようにしましょう。 今食べているフードから高齢犬向きのフードに切り替える場合、いきなり替えるとお腹を壊してしまう場合もあるので、最初は新しいフードを現状のものに少しの割合で混ぜて、徐々に切り替えていくといいでしょう。
高齢犬の場合、心臓や足腰に負担がかかる肥満は大問題!フードのカロリーやおやつの与えすぎなど、若いとき以上に気にかけてあげましょう。

食事のわんポイントアドバイス!

高齢になると、食欲にもムラが出てくることもあるでしょう。そんな時はこんな工夫を。

  • ドライフードの場合は、お湯に浸してやわらかくする。
  • ウェットフードの場合は、レンジで少し温める。
温めればフードの香りもより引き立って、食欲が沸いてくるかもしれませんね!

食器の位置は大丈夫ですか?無理のないラクな姿勢で食べられるように、食器の高さや大きさをチェックしてみましょう。

●運動

若いころに比べ1日に必要なエネルギー量が減るため、必要な運動量も少なくなります。とはいっても、適度な運動は健康維持やストレス発散に必要。散歩なら時間を短くする、回数を分けるなど、体調に合わせて調整することが大切です。歩行の様子も観察しながら、愛犬のペースに合わせてゆったり楽しむようにしましょう。自力での歩行が困難な子は、カートに乗せたりキャリーバッグに入れて、連れ出してあげてください。歩けなくても、日光浴や外の新鮮な空気にふれるのは気持ちがいいものです。

また、家ではマッサージやブラッシングでリンパ液や血液の循環をよくすることもできます。寝ることが多くなったわんちゃんの場合は、横になったままでも肘や膝をゆるやかに屈伸させることで関節の動きがよくなります。ただし、痛がるなど異常が見られる場合は、すぐに病院で診てもらいましょう。

●お手入れ

体力が落ちてきた高齢犬にはシャンプーも負担になりやすいので、体調を見ながらにしましょう。 心臓への負担をなくすためにお湯はぬるめで。シャンプーは皮膚の状態によっては低刺激タイプのものを選びましょう。ドライヤーを使う時は、熱が体内にこもるので途中で冷風をあてるようにしてください。

若いころに比べて皮膚が薄くデリケートになっていることがあるので、ブラッシングの際は、ピン先の丸い肌にやさしいブラシを選んであげるといいでしょう。また、フケが出やすくなる子もいるのでブラッシング時にチェックしてください。

年をとると爪が伸びやすくなる子もいるので、こまめに点検してあげましょう。長い爪はフローリングですべりやすくなったり、カーペットに引っかけて転倒や足を傷める原因に。

●トイレ

便や排尿は健康の大きなバロメーターとなるものです。常に状態をチェックするよう心がけてください。いつもと色が違う、何かが混ざっているというような変化に気づいたらすぐに病院に相談しましょう。

●毎日の中で

高齢になるとちょっとした環境の変化もストレスに。逆にいえば、単調で穏やかな生活を好むようになるようです。散歩や食事は時間を決めてあげるといいでしょう。眠る場所には毛布やお気に入りのぬいぐるみなど、自分のにおいのついたものを置いてあげると安心するかもしれませんね。

体力が落ちてきた高齢犬には急激な温度差も要注意です。夏場は冷房のききすぎ、冬場は暖房を切った後の夜間の冷え込みなどに気をつけてください。特に寒さに弱い犬種の場合は、防寒対策にウェアを着せてあげるのも1つの方法です。

できるだけスキンシップをとりましょう。毎日体にさわっておくことで脱毛はないか、できものはないかなどの変化にもすぐに気づくことができます。

家の中の段差も足腰に負担がかかります。階段の昇り降りやベッドの高さなどにも気をつけましょう。

7才ごろから高齢期といわれる犬や猫。人間の数倍の速さで年をとる彼らにとっては「まだ7才」ではなく「もう7才」であることをいつも忘れないであげてください。体の異常に気づいてあげられるのは、飼い主さんだけなのです。毎日ふれあいの時間をできるだけとって、小さな変化にもすぐに気づいてあげられるよう心がけましょう。

年齢換算表

犬・猫(年) 1ヵ月 2ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 9ヵ月 1 1年半 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
人間(歳) 1 3 5 9 13 18 20 24 28 32 36 40 44 48 52 56 60 64 68 72 76 80
老犬と暮らす[ 監修 中塚圭子先生]昔に比べわんちゃんの社会も高齢化している現在。いつまでも一緒に元気に暮らしていけるよう、7才からの暮らしの工夫を動画でご紹介しています。こちらもご参考になさってくださいね。
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