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動物看護師の仕事は獣医師を補助する作業がメインと思われがちですが、動物のちょっとした体調の変化に気づいてあげることも大切な仕事です。そうすれば、深刻な病気も早く処置してあげることができます。
「今日は元気がない」とか、「昨日より食欲がない」とか、動物はモノではなく生きているから、ちゃんとふれあうなかで感じとることが大切。どんなに忙しくても動物たちのいのちのサインを受け止められる看護師でありたいなと思います。そう思うのも、ペピイで毎日動物を飼育し、ふれあう時間があったからこそ。今でも動物への目配りややさしさを忘れそうなときは、ペピイで学んだ日々を思い出すようにしています。
この仕事のやりがいは、動物とたくさん触れ合えて、飼い主さんも喜んでくださること。でも、一番うれしいのは、やっぱり動物が元気になることですね。
もし「この仕事以外にどんな仕事をしたい?」と聞かれても、たぶん私は「動物看護師以外は考えられない」って答えるほど、この仕事が好きです。




動物看護師は獣医師の補助業務が中心と思われがちですが、そうではありません。動物たちの些細な身体の異変など、動物看護師だからこそ気づけることも多いのです。それは、ペピイでの2年間、多くの動物たちを実際に飼育する経験から学びました。
たとえば、入院している犬たちのゲージの掃除や、シーツを取りかえるときも、尿や糞から健康状態をしっかりしなければなりません。食餌をあげるときも食欲に変化がないか、吐いたりしていないかを確認することも大切です。また動物に直接触れることで、身体の異変に気づくこともあります。毎日のちょっとした変化や飼い主さんとのなにげない会話のなかに、動物の命に関わるサインがたくさん潜んでいるため、気づけるかどうかは動物看護師の力量にかかわっています。その命のサインをしっかりと受け止められる動物看護師でありたいです。
そうして、自分が一生懸命看病した動物が元気になり、飼い主さんも喜んでくださったときは、言葉では言い表せないほどうれしい。この仕事を選んで本当に良かったなと思うときです。




ぺピイではマナーやコミュニケーションの授業も多く、動物医療の現場をよく知る先生方にとても厳しく指導されたことが印象に残っています。その大切さを実感したのは、やはり自分が実際に働き始めてから。受付対応にはじまり、獣医師との情報交換、飼い主さんに診察した動物の症状を正しく伝えることなど、動物看護師にはどんなシーンにおいてもコミュニケーション力が求められます。
ある飼い主さんが、「食餌の量が減った」とか、「歩き方に元気がない」とか、飼う人にしかわからない日常の様子を話してくれるようになったんです。たわいもない会話ですが、その健康状態を獣医師に伝えることが、的確でスムーズな診療につながりました。また、人見知りをするタイプの私には、ひとりの動物看護師として信頼してくたようで、すごくうれしかった。自身がついたことをよく覚えています。
動物看護師の仕事は訪れる動物をはじめ、その症状、飼い主さんも、ひとつとして同じケースはありません。だからこそ、教科書通りにはいかないこともあります、奥が深いため、何年経っても勉強の日々を送っています。




「動物にとっての幸せは何か」を考えたとき「単に病気やケガを治すことだけが動物医療ではない」と、院長はいつもおっしゃいます。病院で延命するよりも自宅で療養することのほうが良い場合もあるからです。たとえば、老衰でもう長く生きられない動物は、残りわずかな時間を飼い主さんと過ごす方が幸せだったりします。病気の症状、動物の性格、飼い主さんの要望をすべて汲み取って、ベストな治療法や手当ての仕方を考えることが、動物の医療でも大切。人間の医療と同じですね。
この病院で働いて感じることは、ペピイで身についた「動物をおもう心」が私のなかにしっかり根づいていること。ペピイで得たものは、動物看護師としての知識や技術だけではないんです。動物好きの仲間や、動物看護師である先生方に囲まれて、動物のことをまず第一に考える看護も学べた気がします。
「動物が本当に幸せになれる看護とは何か」。その答えを、これからも1頭1頭の動物、1人1人の飼い主さんと向き合いながら探していきたいと思います。




動物看護師の仕事をしていてうれしいことは、やはり、動物と心が通じ合えたときですね。動物は、人間の言葉を理解できませんが、その分人間の心を読みとる感覚が優れているのだと思います。たとえば、薬を飲ませるときや採血をするとき。嫌がる動物に、「早く元気になってほしいからだよ」と心を込めて話しかけることで、動物にもその気持ちが伝わり、おとなしくしてくれたりします。嘘のようですが、本当の話です。思えば、ペピイでも最初に教わったtことは、動物とのコミュニケーション法。動物に声をだして話しかけることでした。
また、数週間お世話をした動物が退院していく姿はうれしくもあり、正直ちょっと寂しくもあって複雑です。「また、会おうね」とは、言えませんから。できれば、病院に来ることなく、ずっと元気でいてほしい。でも、予防注射などで再会したときに私のことを覚えていてくれる動物もいて、うれしく感じることがあります。あらためて、「入院中、この子とちゃんと心が通じ合えたんだな」って、しみじみ感激するときですね。




動物の健康状態を聞く接客にはじまり、診察のサポート、病気やケガ、薬の専門知識など、ペピイでの学びのすべてが今の私を支えています。
動物看護師として得られる喜びは診察した動物の数だけあります。難しい手術が成功したとき、飼い主さんの笑顔を見たとき。でも、一方で、同じくらい悲しい経験もあります。
ある日、獣医師が最善を尽くし、私も精一杯看病したけれど亡くなってしまった犬がいました。生き物を相手にする仕事ですから、そういう場面に立ち会うことにも覚悟はできていましたが、やはりショックでした。でもその後、飼い主さんから直々にお礼の言葉をいただいたのです。命を救いたいという私たちの懸命な姿勢が伝わったようでした。そのとき、ふと感じたのは、「動物看護師は飼い主さんの人生にも関わる職業なんだ」ということ。大げさかも知れませんが、「なんとか助かってほしい」というおもいを共有できたことは、その犬の記憶とともに、飼い主さんの人生の1ページとしても心に残るはずです。
動物看護師は、動物の一生にも、飼い主さんの人生にも関わる仕事。大変ですが、だからこそ、やりがいも大きいのだと思います。




