ペット用品通販 ペピイ > コラム・エッセイ> このコどんなコ? 第4回 ブリタニー・スパニエル

ブリタニー・スパニエル(エパニュール・ブルトン)はフランスのブルターニュ地方原産の鳥猟犬です。
古くからこの地方にはスパニエルタイプの犬がおり、その姿はさまざまな文献や絵画の中に描写されています。
19世紀後半、ヤマシギやヤマウズラ猟をするためこの地を訪れた英国紳士たちは、一緒に連れてきた犬を、次の猟期までの間、地元の農家に預けて帰ることがしばしばありました。というのも、当時の英国では既に検疫が行われており、犬を自国へ連れて帰るのは簡単なことではなかったからです。
彼らが残したセターやポインターは偶然に、ときには人為的に、土着のスパニエルとかけあわされました。生まれた子イヌが非常に狩猟能力に優れていることがわかると、さらなる交配による改良が行われました。こうして、たいへん機敏で、感受性鋭く、利口な猟犬が作り出されました。これがブリタニー・スパニエルです。
ブリタニー・スパニエルは、欧米では今も実猟に最もよく使われている鳥猟犬のひとつです。英国のセターやポインターと比べると身体はひと回りかふた回りも小さく、体重は13〜16kg、体高、体長はともに50cm程度ですが、猟場での働きぶりは大型の猟犬と同等かそれ以上だと言われています。獲物を探し当てる能力、嗅覚、ポインティングの自発性や耐久性、獲物の回収能力、これらすべてに大変秀でています。
一方、猟をしていないときはとても聡明で従順で穏やかでフレンドリー、情愛豊かで、安心して子守りをまかせられる犬としても通っています。
コンパクトで優秀な猟犬であると同時に、穏やかな家庭犬でもあるブリタニー・スパニエルは、欧米では大変人気のある犬種です。
さて、ここで、ポインティング・ドッグの仕事について少し説明しておきましょう。猟犬は、その対象とする獲物によって、鳥猟犬と獣猟犬に分けられます。
ブリタニー・スパニエルは鳥猟犬の中のポインティング・ドッグと呼ばれる犬です。
「ポイント」=「指し示す」。つまり、獲物である鳥の居場所を指し示すこと、これがポインティング・ドッグの仕事です。
犬は猟場に出るとまず、空気中に漂う鳥の臭いを察知し、その居場所を捜索します。鳥の居場所を突き止めると、その直前で静止し、主人に位置を伝えます。これが「ポイント」です。
主人は犬のそばに寄り、準備が整ったところで犬に飛び込むよう命じます。犬に驚いた鳥は飛び立ちます。これを「フラッシュ」と言います。
飛び立った鳥を主人が撃ち落とし、犬はそれを捜索、回収し、主人の元に持ち帰ります。これがポインティング・ドッグの一連の作業です。 そして、最後の回収のみを専門に行うのがレトリバー種の犬です。
では、次回はハンガリアン・ヴィズラのマールちゃんとブリタニー・スパニエルのグラッパちゃん宅ご訪問ルポです。お楽しみに!