ペット用品通販 ペピイ > コラム・エッセイ> 極楽いぬ生活 ココちゃん、街を行く

ココアと一緒に京都の河原町を歩いた。
生まれながらにアウトドア派の彼女が、シティでもちゃんと振る舞えるのかどうか、
研究観察するためだ。というのは口実で、ホントは友人とワンが銀座でいっぱい「かわいい」と言われたという話を聞き、私も言われたくなったのだ。
飼い主のわがままに付き合わされるはめになったココアは、京都の繁華街の駐車場に降り立った。さっそく河原町通りを歩く。たくさんの人が行き過ぎるが、彼女はそれよりも嗅ぎ慣れぬシティ臭が気になるようで、警察犬のごとくニオイ追跡をしてるうちに大きな交差点に到着した。ここが最初の難所だ。
立ち止まって「おすわり、待って。」と指示を出す。座ったココアの前に後に右に左にどんどん人が溜まっていくが、彼女は置物のように微動だにしない。「アンタ、誰?」と言いたくなるほどのお利口ぶりだ。ときどき大きな目で私の様子を窺うので「まだよ。」というと、そのまま動かず待っていた。やっぱりココアはできるコだ〜。
信号が青になり歩き始めると、後ろにいた外国人が話しかけてきた。
「男子?女子?」「女子です。」「うわ、すっごいいいコやね〜。」と。もちろん、関西弁ではなく英語でね。しつけ上手の欧米人にほめられるとは、ココア、ナイス猫かぶり!
友人宅のはきもの屋さんに着くと、看板犬のビーグルが独特の吠え声で出迎えてくれた。ココアも得意の連続吠えで応戦し、新京極に2頭の声がこだまする〜。やはり、イヌを相手に猫はかぶってられないらしい。店先でお茶とジャーキーとお水をごちそうになり、今度は鴨川までの街歩きに繰り出した。
ココアは相変わらずお利口で、横にぴたりとくっついていたが、それでもワンとの街歩きは気を遣う。人に迷惑をかけないよう、ヨダレをつけないよう、かつ、ココアが安全であるように、と。
一方で、ワンと一緒ならではの楽しいこともある。ボンタン姿のニーサン3人組はココアを呼んでは、こっちを向いたと言って子どものように喜んでくれた。年齢、国籍、職業関係なく、誰とでも自然にコミュニケーションがとれてしまうのもワンコ力に違いない。
京都のワンズのお散歩スポット・鴨川に到着し、ようやくリードをゆるめてのんびり歩く。川辺にはカップルが等間隔に並び、川床では人々が賑やかに晩餐を楽しんでいた。街中より少し澄んだ空気が心地よかった。

「かわいい」という言葉をたくさん浴びてシティーガールに変身したココアは、家に戻っても堂々として自信に満ちていた。そして、キッラキラの瞳で私を見上げてこう言った。「アタシら、シティー派やんな!仲間やんな!」って。
たまにはいつもと違う所に行ってみるのもいいものだ。「かわいい」と言われにいくのもいいものだ。
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