翌日には嘔吐はなくなったが、ぼんやりは続いていた。手術前のバカ元気な様子を思い出すと「えらいことしたな〜。」と思い、このまま治らなかったらどうしようと不安になった。去勢手術のメリットはじゅうぶん承知だし、クーの場合は陰睾丸だったので必要な手術でもあった。でも、イヌにしてみれば病気でもないのにお腹を切られて、迷惑な話には違いない。父はそんなクーを心配しつつ、『恍惚の人』と呼んで笑っていた。客観的すぎると思うのだが、言い得て妙、だった。
こうして重〜い3日間を過ごし、4日目から回復の兆しが見えてきた。ぼんやりの時間が減り、好きなおもちゃの名前を言うと探そうとした。外に出るとさらに元気になり、目の焦点も合い、生気を取り戻した。「どうやら大丈夫そうだ。よかった。」と、喜んでいられたのはつかの間。治り始めるとそこはYOUNG
DOG。その後の回復の早いこと早いこと!5日目には元通り、6日目には前より元気になった。去勢手術をするとおと なしくなると聞いていたので、「そうなったらいやだなぁ。」と思っていたのだが、そんな心配は杞憂もいいとこ。むしろ、術前よりパワーアップした。それもどうかと思うけどさ。
今度は抜糸までの残り4日間、傷口が開かないようおとなしくさせるにはどうしたらいいか、頭を悩ませなければならなかった。隣にはガウガウココアもいるしね。
そして現在、彼は手術前以上に陽気で愛らしく、皆に愛されまくっている。しかも、ココアにうっとうしがられるほど元気で、食欲も旺盛で、かといって太りもせず、トップアスリート並みの身体を保ち続けている。また、術前はいつもウンチがやわらかめだったのだが、それもお手本のようなよいウンチになった。シーズンを迎えたココアにも無関心だ。(でも、なぜだかシーズンでも何でもないうらんにはラブラブなのよね〜。)腫瘍のリスクも減ったし、終わってみればいいことばかりで言うことなし!
ただ、ひとつ気になるのは、もうすぐ2歳になるのにちっとも成犬ぽくならないというか、ますます子どもらしさを増している感じさえすること。やっぱり鎮静剤か何かでちょっとやられちゃったかも、な〜んて思ったりもする。でも、いいの。かわいいから。 |