極楽いぬ生活


お散歩デビューいろいろ

  ココアのお散歩デビューは忘れもしない。私は顔に7cmほどのみみずばれを作り、頭から湯気がもうもうと出るくらい怒って帰ってきたものだ。理由は山ほどある。まず、引っ張る。どんな制止法も効果無し。とにかく先へ先へと気が急き徒歩20分ほどの公園まで、彼女はずっと2本脚で跳ねて行ったのだ。お前はサルかと言いたくなった。ちょっと古いがキョンシーってご存知だろうか。映画に出てくる中国のお化けだが、散歩中ずっとあの体勢だった。そして、道中、すべての家の玄関に入ろうとし、すべての犬と人に挨拶しようとし(当時はまだ愛想はよかった)、すべての物を拾って食おうとした。さらに、自分の回り360度すべての匂いを嗅ごうとした。リードを限界まで引っ張って、私を中心点として円を描きながらのワイパー状態。なかなか公園になんて着きゃしない。しかし、見かけは小さな(中身は悪魔のような)子犬を叩くわけにもいかず、公園に着いたときには頭の上でお湯が沸騰してふたがふっ飛びそうなくらいだった。

 やれやれと遊んでいたら、1匹のコーギーがやってきた。 彼女はココアを見るなり『こいつはヤキをい入れておかねば』と思ったのだろうか(なかなか眼力のあるコーギーだ)、一目散に駆けてきてココアを追いまわした。ガウガウ威嚇しながら。気が強いとはいえその日がデビューのココアはパニックになり、『トラウマになってはいかん!』と思った私はココアを抱き上げた。興奮したココアはなおも暴れ続け、私は彼女を落とすまいと必死で押さえていた。そのとき、顎に熱い痛みを感じた。 かくして、顔に7cmの赤々としたみみずばれを携えた私は、相変わらずキョンシー&ワイパーのココアを引きずって家へと急いだ。お風呂を沸騰させられるくらい怒りながら。早く消毒したかった。このみみずばれを。

 クリオのデビューは幸せだった。私は終止微笑んでいた。彼は引っぱりもせず、びびりもせず、楽しげに歩いた。すべての人や犬が皆自分のことを大好きだと思っているようだった。前から人が来ると、尻尾を全開で振って待っていた。「ボク、ボクはここだよっ。」と言わんばかりに。触られたり、笑いかけてもらうと心からうれしそうだった。
犬に興味がない人が知らん顔で通り過ぎると、それでも振り向いてくれるはずだと信じて、尻尾を振ったまま後ろ姿を目で追っていた。「ボクはここなのにぃ!ここだよ!ここ!なんで気づかないの?」って。不思議そうに、残念そうに見送っていた。でも、また次の人がやってくると同じことを繰り返した。「顔を見ているだけでも見てやってもらえませんか。」と頼みたくなるほど健気だった。
犬にも上手に挨拶した。家で迫力ある姐さん達に鍛えられているので、威嚇されても平気な顔でニコニコしていた。夢のようなワンコだ。嘘のように和やかなお散歩デビューだった。
やまぎわ先生のなるほど動物講座

カンザワファミリー劇場

ミーちゃんチャコちゃんたのしい毎日

はっちゃん日記

京都*猫日和

介助犬シンシア、エルモとともに

マルヤマユーコイラストエッセイ

極楽いぬ生活

このコどんなコ?

プロフィール

マルヤマ ユーコ
イラストレーター
うらんとココアとクリオの姉(自称)
クリオ(愛称クー)
エアデール・テリア
オス♂ 4歳
愛されるために生まれてきた、わが家の末っ子長男。3歳をすぎても相変わらずのお日さま犬ぶり。性格のよさはピカイチ。
ココア
スタンダード・シュナウザー
メス♀ 6歳
何事につけても白黒はっきり、0か100かの極道の妻、いや、犬。3年半を過ぎて、ようやく少し落ち着きを見せはじめた。ただし、家の中限定。実はものすごい頭がいい。でも、使い方を間違うの〜。
うらん
ゴールデンレトリバー
メス♀
2006年1月、お星様になる。やさしくて大らかでちょっとシャイだけど、かなり強気なわが家の長女

新 わんにゃん調査隊 ランディがゆく!

ペットと共に生きること

山下 憲治シリーズ

ユウヒ&モモ育児日記

PEPPYスタッフ取材記

新 飼い主さんのための健康ライフ

やまぎわ先生のなるほど動物講座

ページトップへ